2024年6月20日
眠い。朝5時に目が覚める。押し入れの中を測って5センチずつ印をつけて、と頼まれる夢を見た。今日9時に工務店のおじいさんが来る予定になっているから見た夢だと思われる。そういう些細な予定が翌日にあると、大抵関連する夢を見る。その日あったことや過去のことを脳内で整理するために見る夢よりは、大抵がそうだ。朝から即席麺を湯がいて食べた。昨日スーパーで買った時から食べたいと思いつつ、昨日はお肉や野菜を食べたので食べなかった。それを相当楽しみにしていて、朝、まず即席麺を食べるという。なんとも言えない感情。美味しかった。
9時3分前に工務店のおじいちゃん到着。不安に思っていたがチャキチャキと仕事をこなす。ただ、途中かかってくる電話にはやはり「え?どなた?わかりません」と切っていた。そのすぐ後の着信は出ていない様子を見て、オレオレ詐欺を相当警戒していてお客さんからの電話にもオレオレ対策をしているのか、などと想像した。仕事の様子を見ていると、やはりじいちゃんを思い出す。カンナをトンカチでとんとんして微調節する仕草や、あぐらをかいて仕事をする様子、金尺と鉛筆を手に寸法を取る様子などはうちのじいちゃんを見ているようだ。仕事を終えてお見送りに玄関を開けると、敷地内の植物におばあさんが水撒きをしていた。工務店のおじいさんと二、三会話をしている。なんだか可愛いおばあさんなので「きれいなお花ですね」と話しかけてみた。これはもうすぐ実がつくの、これは濡れると臭いでしょう、この梅はこの間なったのよ、などとお話をする。毎日水やりをしないとお昼が来ないの、と言って可愛らしくベロを出すお茶目なおばあさん。いつも誰がお水やりをしてくれているんだろうと思っていた謎が解けた。
それにしても眠い。まだ眠い。この後FEELCYCLEに行く予定をしていたが、キャンセルに。どうも、外出した翌日は身体がだるくて出られなくなっている。横浜では週4〜5のペースでFEELCYCLEに通っていたのだけれど(キャンペーンで通い放題プランだったため、行けば行くほどお得だという根性で行っていた)引っ越してからまだ一回しか行っていない。図書館にもまだ行っていないし、徒歩5分のところにある大きな公園にもまだ行っていない。出不精に拍車がかかっている。というのも、部屋が快適すぎる。横浜では台所も洗面台もなく、唯一の水源シャワー(とトイレもあるが)で全ての家事をこなすには限界があり、シャワーで米を研ぎ階段に並べた炊飯器で炊き、同じく階段に並べたIHクッキングヒーターで簡単な調理をしたりはするものの、洗い物が大変。狭いシャワー室の床にしゃがみ込んで皿や茶碗を洗わなければシャワーを浴びることができない。最終的にはもうきゅうりを味噌につけて食べる、終わり。そういう食生活になっていった。部屋は狭く、圧迫感があるため、朝は向かいの広場でタバコを吸いながら本を読んだり、体操をしたりして、事務局でお茶を飲んでお菓子を食べて、街をリビングのように使っていたと思う。近くの水場で靴を洗ったりもしていた。昭和のような暮らし。それはそれで近所付き合いが出来てよかったものの、家では落ち着かなく、小説を書く時はお気に入りの喫茶店「珈琲山」に行き、制作は夜な夜な工房に行く。(日中は他のアーティストとかち合ってしまうので夜がやりやすかった)この部屋の押し入れは収納に十分なスペースがあるし、台所も広く、ユニットバスとはいえバスタブも広く、窓の外には物干し竿があるし、洗濯機も置いたからもうこの部屋だけで全てが完結する。あの狭いシャワー室でバケツにためた水で洗濯物を洗い、ここはガンジス河か、と思っていた日々がすでに懐かしい。そんなわけで快適な部屋で本を読んでコーヒーを飲んで換気扇の下でタバコを吸って(あかんけど)ご飯を炊いて料理をして洗濯物をして過ごしているとあっという間に1日が経つ。今日はお昼にピーマンと茄子と豚肉の油炒め甘辛醤油味を作りどんぶりにして食べた。美味しい。朝から即席麺を食べているし、運動もしていないし太る予感しかしない。天気がいいし外に出て今日こそ近くの公園に行ってみればいいのだろうなと思うのに身体が動かない。やはり、眠気と体のだるさが抜けない。でもいいや。ゆっくりでいいや。今日はちょっとストレッチしたりして過ごそうと思う。お米がもうなくなったけど明日でいいや。体たらく。焦らず、ちょっとずつ街に身体が馴染んで行けばいい。と自分を甘やかす。昨日は朝区役所に行ったし、見たい展示も見に行けたし、買い物もした。夜ちゃんとゴミを出しに行けたし、人と比べるとそんなこと日常的に普通にできていることなのだろうけれど、それだけで結構消耗したのは事実だ。
とかなんとか思いながらまた寝てしまう。夕方6時。また変な夢を見ていた。三本立てで、ラブホテルの清掃バイトをしていた時意地悪をしてくる二人組がいたのだけれど(無視や、無理難題を指示してくるのだ)なぜか二人と談笑している夢。街中の庭先や家全体、車などを使ってのアートイベントに知り合いのアーティストたちが参加していて見に行くのだけれど、会場となっている街がめっちゃうちの実家の近所。普通の住宅地、寂れた商店街が会場となっていた夢。お友達で先日お仕事を辞めたYさんがデパ地下でお弁当を盛りつけまくって、きれいに仕上げた後自分で食べているという夢。今回の夢は過去の整理タイプだったようだ。体を起こしてみるが、やっぱり瞼が重い。足もパンパンに浮腫んでいる。ハッと思う。これは昨夜ウイスキーを飲んで、ほぼ同タイミングで薬を服用したためだろうか。そんな気しかしないだるさ、眠さ、夢見すぎさ。だるさを取るにはトリプトファン、とネットで見たがそれらしい食べ物はうちにはなかったのでとりあえず甘いプロテインを飲む。するとちょっと目が開いてきた。この勢いでちょっとシャキッとしそうなドリンクでも買いに出たいが、コンビニは近いけど高い、スーパーは遠いけど安い、で考えあぐねて結局出発できていない。そうだ、シャワーを浴びよう、と思いついてシャワーを浴びる。あたたかいお湯を浴びて、だんだんと覚醒してきた。なんだ、もっと早くこうすればよかった。シャキッとしてきたので、着替えて外に出る。カフェオレが無料でもらえるクーポンを持っていたので、結局一番近いコンビニに行く。あかんで、と思いながらやっぱりタバコも買ってしまう。意思がひたすら弱い。
今日は寝て起きて日記を書いていた。19時。すっかりメガシャキ。うつらうつらしながら途中、文藝を開いてパラパラと読んでいたのだけれど、作家の方達が書くエッセイはどれもこれも面白い、一体何が違うのだろうか。文章を書くことを仕事とする人たちに憧れを抱く。
明日はなんの予定もない。太陽をなるべく浴びたい。近くの公園に行ってみよう。
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